2003年のベスト10

谷口昭弘

 以下、順不同で思い付いたままに。昨年購入したものというだけで、それ以前にリリースされていたものもある。

・[Book] Steve Reich, Writings on Music (Oxford University Press)
・[Disc] David Tudor, Three Works for Live Electronics (Lovely, LCD 1601)
・[Disc] Beethoven, Symphony No. 8, Chicago SO; Reiner (Chicago Symphony Orchestra, CSO-CD96B-2)
・[Disc] Iannis Xenakis: ST/48, Nomos Gamma, Terretektorh 他 (Edition RZ, 1015-16)
・[Disc] 日本の作曲・21世紀へのあゆみ (7) テープ音楽の始動 (Concert:20-21, KIO-007)
・[Disc] Bach, Cello Suites, Anner Bylsma, (Sony, SBK 89960)
・[Disc] Haydn, Symphonies Nos. 101-102, Norrington (EMI, 5 55111 2[廃盤])
・[Disc] Shostakovich Symphony No. 7, Kegel (Weitblick, SSS0028-2)
・[Disc] Mahler Symphony No. 1, Gielen (Hanssler, CD 93.097)
・[Disc] Berg, Lyric Suite, Juilliard String Quartet (RCA/BMG Fanhouse, BVCC-37328)

 2003年、個人的には博士論文を書き学位を取得したことが何と言っても一番大きなイベントであった(精神的にも、体力的にも)。6月に帰国した後も論文の手直しをしていたので、8月の夏学期終了までは落ち着かなかった。その後、神戸では日本音楽学会、上京してフェラーリと、この辺りでようやく日本で生活しているという実感が湧いてきた。

 そんな中とりあえず選んではみたけれど、CDラックをあちこち覗きながら何となく印象に残っているものを取り上げたのがこのリストなので、「ベスト10」といえるかどうかは分からない。新譜を追ってCDを買う方ではないし、「ランキング」もあまり得意ではない。ラジオ放送では確かにウケそうなものを選んではいるけれど、特定の年に買ったCDだけでプログラムを組むことはほとんどないし、あまりそういうことは覚えていないのである。でもライヒの著作集が出たのはうれしかったとか、クセナキスのEdition RZのを買ったのは収穫だったとか、そのくらいのことは記憶に残っている。他にもビルスマのバッハはやっと旧録を買って世評を実感したとか、ケーゲルのショスタコーヴィチは某評論家が推薦しているから買ったとか、ノリントンのハイドンはタラハシー公立図書館で借りて感化されたとか、ベルクのは掲示板で話題になっていたとか、ライナーのベートーヴェンはラジオで聴いて衝撃を受けたとか…。そういった想い出話を記録する意味で、これを記しているつもりだ。なお番外編としては

・[Disc] 俚謡 (りよう) 越中おわら節 (宵まち・せんまい会議)

を挙げておく。

 来年のベスト10も、そういった感じでダラダラと購入したCDや本が並ぶに違いない。リュック・フェラーリ再来日はレビューしたので、ここには入れないでおこう。

(c) 2004 Akihiro TANIGUCHI
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